糖尿病と脱水症状
糖尿病患者は、水分摂取に関連して、少し不可思議な症状が現われることがあります。たとえば、水をたくさん飲んでいるのに喉が渇く、あるいは、尿が近いのに脱水症状があるなどです。脱水症状というと単に体内の水分が足りていない状態というイメージがあるかもしれません。しかし、糖尿病の場合はそう単純でなく、水分が足りていないというよりは、血糖が上昇しているため、血液の浸透圧に問題が生じてくるのです。
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高血糖状態になると血液中の浸透圧が上昇します。すると周囲の細胞から水分を引き込むように作用してしまうのです。細胞から水分が奪われると細胞内と細胞外のナトリウムやカリウム、カルシウムなどの電解質のバランスが崩れることになります。すると体内の水分量は足りていても脱水症状と同じような症状が引き起こされてしまうのです。
言ってみれば、一般の脱水症状は体全体の水不足ということになりますが、糖尿病の脱水症状は細胞内の水不足なのです。
さて、それではこのような状態を解消するためにはどうしたらよいのでしょう。それは水分を摂るというよりは、血糖コントロールをきちんと行うということが重要になってきます。血糖コントロールがうまくできていれば次第に脱水症状を自覚することはなくなっていくでしょう。

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