食事を楽しむということ
糖尿病の食事療法にカロリー制限が必要なことはいうまでもありません。しかし、実は意外と重要なのがどういうシチュエーションで食事を摂るかということです。人が食事を摂るシチュエーションはいろいろなものが考えられます。たとえば、時間がない状況でかけ込んで食べる立ち食いそば。逆に恋人同士でゆったりと楽しむ大切なデイナー。個室で一人寂しく食べる弁当。職員食堂でのいつもと同じおきまり定食。どのシチュエーションも食事でカロリーを取っていることに変わりはありません。
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ところが、食事というのはカロリーを摂取するという本来の目的だけではなく、いかにおいしいものを食べるかが重視されるようになり、特に現代社会では食事場所での会話や雰囲気を楽しむ文化が定着しています。これは当然のことで人間の本能として食事を楽しむために食事の内容と環境をなるべく素敵なものとしようとするからです。
さて、糖尿病だからといってこのような食事を楽しむ行為を奪われたらどうでしょうか。どんな人だって糖尿病の治療が嫌になってしまうに決まっています。ですから、普通の健康な人よりも糖尿病の人ほど食事の質や環境にはこだわっていただきたいのです。
同じものを食べるにしてもなるべく手の込んだもの、また、毎日同じものを食べるのではなく少ない量でも充実感を味わえるようにバラエティーに飛んだメニューを摂っていただきたいと思います。
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