◆クロム
銀白色の金属クロムは、表面が酸化被膜に覆われて不動態を形成するという性質から、さびにくいという特性を持っています。同時に、光沢があり、固いことから、この特性を利用して、「クロムめっき」としてよく用いられています。また、鉄とニッケルとクロムを含む合金はステンレス鋼と呼ばれています。高い耐食性を持つステンレス鋼は、さびを防ぐためのめっきや塗装が不要であり、屋外や湿気のある場所、化学薬品を扱う危惧、厨房設備などでも利用可能です。
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また、比較的加工もしやすいことから、車両や各種機械、重工業製品から住居施設、包丁などの台所製品に至るまで、幅広い用途があります。資源としてのクロムは、主に南アフリカに偏在しています。特殊鋼の製造工程の「工程くず」は、ほぼ100%リサイクルされていますが、資源価格に対してリサイクルコストが見合わないことから、単体としてのリサイクルは実施されていません。使用済み製品のうち、クロム系ステンレスに関しては、回収されたもののほぼ全部がリサイクルされています。
ステンレス鋼では、クロム系とニッケル系で代替関係があり、それぞれの価格の変動次第で利用料が変化しています。現在はニッケル価格は相対的に上昇していることから、クロム系のステンレス鋼の利用が増えています。

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